- 題名
- 朝の手紙 - 47 -
- 登録日
- 2018/11/16
- 内容
愛するシムテック家族の皆さんへ
皆さんはシムテックが作る製品の中で、世界市場占有率100%の物がある事をご存知ですか?
今日、私がご紹介するこの製品はスマート・ウォッチに入るパルスセンサー用のサブストレートです。特に、この製品は外観が透明になっており、私たちの製品を外から見ることが出来ます。
そして、現在HDI・SPSで開発中、また一部量産中である幾つかの製品は、現在私たちシムテックの技術力で作り上げている世界市場占有率100%のものです。
世界最高の技術力と世界最大の量産能力で検証された私たち皆が流した「汗の結果」です。
おそらく、皆さんの殆どはこのような誇らしいことを初めてのことだと認識していると思います。
実は私たちの世界市場占有率100%の製品は過去にもありました。たとえ会社の売上に大きな貢献はできず、生産期間も短かったとしても、私たちの独創性と専門性が輝いていたこの物語を今日一緒に分かち合いたいと思います。
その製品の名前はC-RIMMです。
2000年代前半のことと覚えています。当時は、メモリーモジュール市場がSIMM(Single In-Line メモリーモジュール)からDIMM(Dual In-Line メモリーモジュール)へ移行した後、その次世代モデルであるDDRとRambus間の激しい競争が繰り広げられていた時期でした。
当時、Rambusが披露した新製品がC-RIMMであり、それはRambusの設計特性上、DDRとは違ってMain Memory Extension Card Socketの残り空間を部品の実装ではなく、PCBで埋めるものでした。
私たちシムテックは、最初から半導体に入るPCBだけに特化してきた為、私たちが作っていた当時のほぼ全ての製品はメモリモジュールでした。
この様な私たちにとってC-RIMMというものは、
- 第一に、PCBのデザインがRambusで提供する共通のデザイン(Universal Design)であり、
- 第二に、部品の実装がない為、PCBそのものが完成品であり、
- 第三に、製品のThicknessとLay-Upの構造がメモリモジュールPCBと同一であり、
- 第四に、単品での製品供給が可能であった為、作業Panel Arrayの残りを使用できる事で原価がZeroであり、
- 第五に、 Ready made生産が可能である為、lead timeを常に24時間以内にできるものでした。
上記の理由があり、その当時Rambusモジュールを搭載したPC市場の主生産国であった台湾で100%の世界市場占有率を獲得することが出来ました。
しかし、残念ながら次世代市場でRambusがDDRに首位の座を奪われ、その舞台から消えてしまい、私たちの100%の世界市場占有率も一瞬でしか享受できませんでした。
今日、私が皆さんにこの昔の話を語るのは、私たちにはその様な誇らしい過去があったことを記録に残したいこともありますが、私たちには長い時間をかけて築いてきた、私たちならではの創意力と技術力があることを伝える為であります。
これは突然優れた一人が現われて成し遂げられたものではなく、度重なる試行錯誤と失敗を通り越してくる中で生まれた一丸となる固い同志愛と、毎瞬間ごとに身を以て確かめた私たちの潜在能力を信じて戦ってきた結果であります。
絶え間なくブルーオーシャンを見出し、市場占有率を勝ち取らなければならない私たちを取り巻く厳しい企業環境で、皆さんが持つ「誇り高きシムテック人」としての自負心と、問題と向き合えば合うほど強くなるチャレンジ精神を、今日私と分かち合ったこの手紙を通して確かめて頂く事を強く願っています。
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