- 題名
- 朝の手紙 - 33 -
- 登録日
- 2012/01/14
- 内容
1861年、バージニア州が米国の南北戦争に参戦した際に、バージニア州出身のジョージ・トーマス(George Thomas)将軍は、北部同盟軍に残ると宣言した。彼はウェストポイント陸軍士官学校の卒業生であったが、ほとんどのバージニア州の人々、特に彼の家族は、彼が南部軍に付くと思っていた。しかし、彼はウェストポイント新入生名誉規定に基づいて国に仕えるという誓いを実行に移した。
彼は北軍を率いて、複数の戦闘で勝利しており、歴史家たちは彼を最高の北部軍将軍の一人であったと評価した。しかし、個人的なことになると、彼はその決定により大きな代償を払ことになってしまった。後日、彼が脳卒中で死亡した時に、一万人に近い弔問客が彼の葬式に出席したが、彼の家族は一人も来なかった。 何のために一人の男が、自分の国の栄誉を護るために、あれだけ根深い家族関係をも破綻させる危険を冒したか。
私はその理由が、次のように定義されているウェストポイントの新入生名誉規定にあると信じている。
「新入生(士官候補生)は、嘘をついたり、不正行為をしたり、盗んだり、しない。 また、そうした人を黙認したりしない。」ウェストポイントの核心使命は、米国のための人格的なリーダーを養成することにある。
人格的なリーダーは、何が正しいかを知り、その知識に基づいて行動する道徳的勇気を身につける。
信頼性、公平性、他人に対する尊敬、価値保存に関する個人的な献身、という原則でその土台を形成した人格的なリーダーは、困った倫理的なジレンマにぶつかったとき、この規定の精神を適用する。
- リッチマーシャル 「王の働き2」から -シムテック家族の皆さん、
昨年の夏に当社の監査室では、私たちと取引している協力会社に対し、シムテックの倫理水準に対する評価を受けようと調査を実施したことがあります。
調査の結果、「協力会社は全体的にシムテックの倫理水準を肯定的に認識している。しかし、コア・バリューである「正直;Integrity」に関する認知度は、通常の水準」という評価でした。「したがって、「正直;Integrity」の基本倫理及び指針の補完と検討が必要である。」との報告書を提出しました。
10年以上の長い時間をかけて、私たちのコア・バリューであり、アイデンティティーであった「正直;Integrity」を皆さんに強調してきた私は、かなり困惑して何が問題であったのか、悩み始めました。
ちょうど、リッチマーシャルの「王の働き2(God@work)」を読んでいるときに、上記の引用句に会い、私たちの核心価値についてより具体的に説明する必要があることに気づきました。 つまり、コア・バリューを実践する行動綱領が必要となったということです。
これを文章で整えたのが、私たちが毎日会議を始める前に宣言する、「シムテック人の宣言書」です。
1. 私は、嘘をつかない。
- ウェストポイントの新入生名誉規定を引用しました。
私たちのアイデンティティーである「正直;Integrity」を一言で要約している文章であるためです。2. 私は、問題の原因究明はまず自かから。
-リスが回し車を回すことと、(それに対する)らせん型への発展を言います。これは、私たちの人格の成熟と、顧客との協力業者に対する献身を要約したものです 。3. 私は、全力を尽くし、会社を愛する。
- 最善を尽くすだけでは足りないので、私たちの限界を超え、死ぬほど会社を愛する情熱を表現します。4. 私は、仲間たちを家族と思う。
- 私たちは、誰もが自分の好きな人に優しくすることは容易です。しかし、互いに考え方が違う同僚とは、意志をもって愛さなければなりません。シムテック家族の皆さん、
私たちが集まるたびに、合い言葉で復唱するシムテック人の宣言書が、私と皆さんの体と心に溶け込み、私たちの考えの基礎になることを願います。
遥か昔、ジョージ・トーマス将軍が奴隷制度という倫理的な問題で南北戦争が起きた時に、家族と故郷に背を向けてまで、苦渋のことでしたが、敢えて正しい決定を下して行動していたように、この宣言が、私たちが現場で下すべく多くの決定事項において、重要かつ唯一な基礎になることを心から願っております。
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