- 題名
- 朝の手紙 - 17 -
- 登録日
- 2005/07/13
- 内容
業務を処理しながら、リーダーが下す決定の中に、時折混乱を招く問題の一つが、「多数決」と「単独決定」の区別ではないかと思う。
もちろん、多数の意見が重要な場合も非常に多い。
当社は、社員食堂のメニューを定期的な社員への調査を通して決定する。また、お正月やお盆の際に職員に贈るプレゼントを決める時も同じように多数の意見で決めている。 一方、リーダーには単独決定を要求する場合が非常に多くあることも事実である。 それは独断とは区別されるもので、未熟なリーダーであればあるほど、責任に対する負担、専門性の欠如、そして恐れのため、多数決で決めてしまう判断ミスを犯したりする。
日本の半導体産業が韓国に追い越されたことがその良い例であろう。
1Mから4Mに行くとき、日本の半導体企業の経営陣は、投資決定を下すことができず、躊躇している間に韓国の経営陣は果敢に投資して主導権を握った、ということはあまりにも有名な話である。会社は一つの生き物であるため、すべての状況でリーダーが選ぶ最善の選択と、それに従うメンバーの集中によって、成長していくと思う。
この時、多くの決め事にリーダーの専門性と決断力が要求される。なぜなら、その決定が会社の将来と自分の運命を左右することでもあるからである。
ここで重要な点は、良い結果をもたらす優れた決定は、感覚や能力によるというより、多くの部分が訓練を通して培われるということだ。つまり、職場内で直面する全ての状況をいつも上司に報告し、それに対する指示を仰ぐだけではなく、各自、それぞれの状況に応じた最善の選択をし、なおその結果までも責任を負う習慣を身に着けるべきであるということだ。 そのために、組織内では大幅な権限の委譲がなければいけないし、間違った決定にも寛大に受け入れる、経営陣の柔軟性も必要である。特に、製造業である当社では、現場で毎日数えきれない決定を下されている。
私はいつも若いリーダーたちに、「間違った決定が優柔不断より良い。」と話をしている。
私の経験で得られた、決定を下す際に役立つ幾つかの方法を紹介する。
一つ、興奮状態、又は即興的な発想である場合は決定しない。なるべく平常心に戻るように待って、もう一度考えてみる。
二つ、私が下す決定が会社にとって、プラスか、マイナスかを考える。
三つ、私の決定の動機が仕事に一所懸命に励むためなのか、それとも自分自身が楽に
なりたいだけのものか
を考える。上記のように考えれば、概ね最善の決定を下すことができるだろう。
将来のCEOを夢見るリーダーたちよ!
組織内で、自分が下すべき決定から逃げようとせず、直視すれば、決定と反省を幾度なく繰り返す過程で、その判断力は養えられる
リーダーは、生まれつきものではなく、訓練を通して作られるものである。
強い鉄は、必ず熱い炎の中を通ってからこそ作られるように、あなたの未来のために、今すぐ備えていくように勧めたい。 それがまた、私たちの社会経済に明るい未来の約束ができる貴重なソフトウェアになると私は信じる。
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