- 題名
- 朝の手紙 - 28 -
- 登録日
- 2010/10/04
- 内容
時速110〜120 KMを十分走れるチーターは、地上で最も早く走れる動物である。チーターの主な獲物はガゼルである。この動物は小柄であまりにもスピードが速いので、他の動物が狩りのターゲットにしにくい。
チーターはこの「ニッチ市場」に注目し、ガゼルを狩るために適した構造に体を進化させた。しかし、チーターの悲劇はここから始まる。
すべてを犠牲にして、念願のスピードは得たが、逆に生存の危機にさらされてしまった。チーターの狩りは成功率が高いが、その小柄な体格のせいで、せっかく苦労して狩った獲物の半分以上をハイエナのような他の動物に奪われてしまう。また、チーターがガゼルにこだわったあまり、ガゼルの数が少しでも減ったら深刻な打撃を受ける。選択と集中がもたらした副作用である。
- ソ・グァンウォン、「走りの天才チーターが悲しい理由」の中からシムテックの今日は、「選択と集中」によってできたとすれば、私たちの明るい未来を脅かすようになるのも皮肉なことに「選択と集中」であるかも知れません。 光が明るいほど、その影が長くなるように、人々が注目するシムテックの成長の源である選択と集中も、それを強調されればされるほど、逆にそのリスクも大きくなるでしょう。
これを、私は「選択と集中の影」と呼びたいと思います。その影を具体的に説明すると、
第一は、間違った方向への選択と集中であり、
第二は、パラダイムの変化に対して鈍感な選択と集中です。
以前の手紙で「陽射しの前に紙を置くと変化はないが、その上に虫眼鏡を当てると紙は燃える。」という例えをもって、選択と集中の重要性についてお話をしました。しかし、その虫眼鏡を誤った方向に向け、別の場所に焦点を当てたら、果たして私たちが望む結果を得ることができるでしょうか?正しい方向性に欠けた選択と集中はすればするほど、本来の目標からかけ離れていきます。有名なソロモン王は賢い王であり、特に賢明な判決を下したと言われています。私たちがよく知っている有名な「二人の母親が一人の赤ちゃんをめぐって争う裁判」で、その決定版を見ることができます。若い頃のソロモン王は、選択と集中を通して、本人も知恵の中にいて、イスラエルを当時の一番富強な国にしました。しかし、晩年には周辺国との平和の為に政略的な結婚を行い、神に逆らうことにより。つまり、間違った選択と集中によって、国運は衰え、結局、国は分裂し、バビロンによって滅びの道に入ってしまったのです。
第二に挙げたパラダイムが変わる状況の中でこれを感知できず、「誤った井戸を掘る」ことも、元の目標からさらに遠ざかる結果を招きます。私たちは、これを「Main FrameとPC」市場で新たなパラダイムが来た時に、IBMの没落とIntel、Microsoftの浮上の例を通して明確に見ることができました。
鷲の視力は約8.0であると言われています。これは鷲の目の周りには、人より多い神経線維があるからです。したがって、数百メートルの上空でも獲物を発見し、また急速に下降して獲物を捕らえることができます。しかし、視覚は視力と違って、他者より広く、より遠くを見れることです。また、視覚は訓練を通していくらでも鍛えることができます。私たちの視力と視覚をバランスよく発展させ、選択と集中がもたらす影の罠に陥らないよう、片手には虫眼鏡を、そして、もう片方には望遠鏡を常に持つ必要があります。
今、私たちは中国西安に6工場と清州の5工場3階(7工場)を建設しています。
6工場の意味が「グローバリゼーション(Globalization)」にあれば、5工場3階のフリップチップラインの建設の意味は、非メモリ分野への本格的な進出を意味します。Memory Moduleで始まった私たちの選択と集中が、3工場BOC lineを通してサブストレートに拡張され、また第5工場を通してD-RAMからFlash Memoryへ続く選択と集中をしています。これにより、名実共に半導体用PCBにおける世界第一人者になる為の大長征を、私たちは既に始めました。
その大長征の最後のゴールラインのテープを切る真の勝者になる為に、大胆に進みましょう!
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