- 題名
- 朝の手紙 - 4 -
- 登録日
- 2003/01/01
- 内容
経営の神様と呼ばれる松下幸之助の経営哲学は、次のような四つに大きく分けて理解することが出来ます。
一つ、部下の話に耳を傾けること。
二つ、目標を明確に与えてること。
三つ、権限を大幅に委譲すること。
四つ、感動を与えること。 ということです。今日は「柔軟性」と「信頼」に対する私の考えを話したいと思います。もし、皆さんに誰かが水の沸点と氷点について尋ねると、皆さんのほとんどは迷わず100℃と0℃と答えるでしょう。 しかし、この答えは正解でありながら、不正解でもあります。高い山の上のように気圧が変わると、沸点の氷点も変わるためです。
私が今まで会ってきた、組織のリーダーたちには共通点がありました。彼らとその組織のキーメンバーたちの間では考え方、さらには性格までも似ていることでした。 類は友を呼ぶということでしょうか。ところで、このような組織にある日、考え方と性格が全く異なる人が入ってきたとしましょう。その人は能力に優れ、組織の発展に必要な人であると仮定してみましょう。 分かりやすく説明すると、チーム打率2割台のプロ野球チームに、打率3割5分の若い新人が入ってきた場合でしょう。 現在のシムテックを実際に率いる皆さん。皆さんならそのような人に対して松下幸之助のような経営を行うことができますか。
私が思うリーダーの柔軟性とは、固定観念を捨てることです。私たちは年齢、経験、役職等について、かなりの固定観念を持っていることは事実です。私が追求することは我が社にいる能力が検証された人々を上記の固定観念を捨てて、彼らの個性と能力が最大限に発揮できるように配慮することが、組織を絶え間なく発展させる力になるということです。
信頼とは、木のようであると思います。 そのことは「愛する心」のように感情から始まり、長い時間を経て育つものです。約束の実践を通して検証され、困難な状況で互いを支える努力を通じて、信頼の木はすくすくと成長していくでしょう。 まるで、根の深い木が風に揺れないことのように、一度信頼の根を深く下ろした後は、互いの絶え間ない感動で強いチームワークを発揮できるようになります。私と皆さんとも信頼の木を通してこのように成長し、皆さんと皆さんのメンバーの関係もこのように成長することであると信じています。
組織のリーダーは、多くの面で注目されます。
現在、私たちシムテックを率いる皆さんの思考の幅がより柔軟に、より深くなりますよう、新年の朝に願っております。
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